【FX戦略考察】ユーロドルとポンドドルの長期足スイング分析(2025年5月)

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ユーロドル(EUR/USD):騙し下抜けからのトレンド転換狙い

ユーロドルは長期間にわたり、1.05〜1.12のレンジを形成してきました。その中で一度1.05を明確に下抜け、市場に「ショート優勢」と思わせる動きを見せました。週足チャートを見ていきます。

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赤枠部で下抜け後に下落を加速させず揉み合いとなり、レンジ内に復帰し、再び1.12を上抜ける展開に。これは**「フェイクダウン(騙し下抜け)」→「ショートカバー誘発」→「トレンド転換」の典型的な構造**です。1.05付近で大量のショートポジションが建てられたとチャートから読み取れます。

  • レンジブレイクを逆手に取った仕掛け的な動き
  • 下抜けで投げさせ、買い直しで上昇力を強めた形
  • テクニカル的には「スプリング(Wyckoff理論)」に近いが揉み合いが長い分だけ刈り取られるポジションも大。

更に、日足チャートにて根拠の上乗せも行います。

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騙しの下抜け時にRSIダイバージェンスも発生しており、現状の上昇値動きが大きなトレンド転換に繋がる可能性を示唆しています。

今後は1.12がサポートとして機能するかを確認し、押し目買い戦略が有効と見ています。

ポンドドル(GBP/USD):素直なレンジ上抜けだが、やや勢いは控えめか

ポンドドルは1.25〜1.28あたりのレンジを形成していましたが、下限でしっかり反発し、上限を突破する素直な上昇を見せています。週足チャートを見ていきます。

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ユーロドルとは違い、赤丸部で「騙し」がなかった分、テクニカル的な強さは見える一方で、ポジションの偏りを巻き込んだ爆発力には欠ける構造とも言えます。

  • 順当なレンジブレイクのため、押し目を丁寧に拾う戦略
  • ブレイク後の押し目候補は1.27〜1.275

結論:ユーロドルが構造的に優位

両通貨ペアとも長期足での上昇を見込んだスイング戦略が有効ですが、市場を一度騙したユーロドルの方が、構造的に強いトレンド転換の可能性が高いと見ています。

  • ユーロドル:騙しからのレンジ上抜け、仕込みチャンス
  • ポンドドル:トレンド継続型、慎重な押し目狙い

補足:ポジション偏りのリスクにも注意

両通貨ペアは共に「ドルストレート」であり、米ドル売りが前提の戦略になります。米指標(CPIや雇用統計)やFOMC関連発言には十分注意し、リスク管理を徹底することが重要です。

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