2025年5月23日、トランプ前大統領が突如「EU製品に対して6月1日から50%の関税を課す」と発表したことで、市場は大きく動揺しました。この発言を受けて、リスクオフ(安全志向)の流れが強まり、暗号資産と金(ゴールド)市場に明確な反応が出ています。
📉 ビットコイン:再びリスク資産としての一面を露呈
トランプ氏の発言直後、ビットコイン(BTC)は売り込まれました。
市場はこの発言を「貿易摩擦再燃の可能性」として捉え、リスク資産から資金を引き上げる動きが強まりました。
一方、22日には史上最高値である 111,980ドル を記録しており、中長期ではビットコインの強気相場は継続中です(Bloomberg報道)。
📈 ゴールド:安全資産としての役割を再確認
一方、金価格は大きく上昇。23日には1オンスあたり 3,300ドル超え を記録し、安全資産としての需要が再び強まっていることが確認されました。
市場関係者の間では、年末までに 3,500ドル突破 も予想されています。
🧭 総括:ビットコインの「デジタルゴールド」化には時間が必要か
今回の相場の動きは、現時点においてビットコインがまだ「リスク資産」として市場に扱われていることを改めて示す結果となりました。
ただし、長期的には以下のような要因から「セーフヘイブン(安全資産)」としての地位を確立していく可能性もあります:
- 国家財政や法定通貨への信頼低下
- 決済インフラの整備(LNやステーブルコインとの連携)
- HODL文化の定着による流動性低下と価格安定
コメント